オムトン シマシマスタジオ

パーカッションとマリンバの女性 3 人器楽ユニット「オムトン」のアルバムを購入しました。横浜トリエンナーレ 2005 の屋外演奏で、テルミン演奏家とジョイントしているところに偶然出くわして存在を知って以来、演奏が気に入って頻繁にトリエンナーレ会場で手に入れた自主制作 CD をかけています。気が付くと「YOKOHAMA Omu-ning for BankART life」が朝早くかかっていることが多いな。
メジャー・レーベルから出るようになって、人に勧めやすくなって何よりです。
音を聴いているだけでも素敵なユニットですけど、パーカッションとマリンバの演奏は動きが曲芸みたいでライブで見ると楽しいものです。クラブや野外やいろんなところでライブ活動をしていて、ゲリラ演奏っぽくて聴きに行くことそれ自体がおもしろい女性3人ユニットです。3人の印象を独断で説明しておくと、リーダーの澤口さんは音楽の探求者で、佐藤さんは思いやり派で職人肌のパーカッショニストで、高橋さんは外交的な明るさのリズム奏者。3人の個性が絡み合ってオムトンの独特の雰囲気の音楽ができているような気がします。
ライブでもアルバムでも全曲歌なし。インスツルメンタル・オンリーです。曲想は、陽性で明るくきまじめで、音の粒がきわだっています。人間が身体を動かして演奏しているという感じの曲で、現実的で健康的な雰囲気が持ち味です。コードとリズムは懲りすぎず、楽しさ優先という感じ。構成が数学的なためかスティーブ・ライヒの音楽に似たフォーマルな印象がベースにありますが、装飾がきらびやかなので求道的ではありません。展開がやや粘着質気味な曲もありますが、聴きづらくはありません。テンポがほど良いクラブ向けのダンス・ミュージックという感じを受ける曲が多い。ほとんどが澤口さんの作曲です。
このアルバムに限らず基本的に演奏音量は大きめですが、強弱と静賑のメリハリがしっかりしています。ダラブッカとマリンバが艶のある音をリズミカルに絡めあう楽しい曲あり、マリンバとピアノで耳に残るメロディーを歌いあげる曲あり、ミニマム・スタイルやフュージョン・スタイルの格好良い曲あり、ポーカッションが曲芸のように遊ぶ曲あり、まるで子供がおもちゃの楽器を賑やかに鳴らして遊んでいるかのような曲あり、シックな曲あり。

sima2studio

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